お題
「日本国内のコンビニエンスストアの数」
難易度: ★★☆☆☆(2/5)
制限時間: 10分
みなさんは普段コンビニをよく利用していると思いますが、日本国内にどれだけのコンビニがあるか考えたことはありますか?私はないです(笑)。
ということで今回は、フェルミ推定を用いて、日本国内のコンビニの数を推定していきましょう!
ポイント
コンビニの数を推定するためには、需要と供給の関係を考えるのがよさそうです。
2つの方向からコンビニの利用者数を考えることで、コンビニの店舗数が割り出せるのではないでしょうか?
ヒント
- 日本の人口は約1億2,500万人
- 年間の利用回数は、年代によって違いそうな気がします
- 年間の利用者数の合計(需要)と、1店舗当たりの利用者数(供給)がわかれば、店舗数が計算できますね!
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回答例
それでは、実際に推定してみましょう。
日本国内の人口の分解
日本の総人口は約1億2,500万人とします。これを世代別に分解し、中学生以下を除外して考えます。
- 高校生: 約2%
- 約250万人
- 大学生: 約2%
- 約250万人
- 社会人(20代~30代): 約20%
- 約2,500万人
- 社会人(40代~60代): 約25%
- 約3,125万人
- 高齢者(60代~): 約40%
- 約5,000万人
世代別の年間利用回数の仮説
次に、各世代別の年間コンビニ利用回数について、1週間当たりの利用回数に仮定を置いて算出します。
- 高校生: 週に1回(年間52回)
- 年間利用回数: 250万人 × 52回 = 130百万回
- 大学生: 週に5回(年間260回)
- 年間利用回数: 250万人 × 260回 = 650百万回
- 社会人(20代~30代): 週に10回(年間520回)
- 年間利用回数: 2,500万人 × 520回 = 1,300百万回
- 社会人(40代~60代): 週に2回(年間104回)
- 年間利用回数: 3,125万人 × 104回 = 3,250百万回
- 高齢者(60代~): 週に1回(年間52回)
- 年間利用回数: 5,000万人 × 52回 = 2,600百万回
年間利用回数(需要サイド)の合計
世代別の年間利用回数を合計すると、
130百万回 + 650百万回 + 1,300百万回 + 3,250百万回 + 2,600百万回 = 約8,000百万回
コンビニ1店舗当たり年間利用者数の推計
次に、コンビニ1店舗当たりの年間利用者数を推計します。
ここでは、1日当たりの利用者数をもとに、年間の利用者数を推計しています。
コンビニの営業時間を16時間、そのうちピークを朝と昼の1時間ずつ(計2時間)とします。
ピーク時は1時間当たり60人(1分に1人が利用)、それ以外は平均10人(5~6分に1人が利用)とすると、1日当たりの利用者数は
60人×2時間+10人×14時間=約250人
そのため、1店舗当たりの年間利用者数は
250人/日×365日=91,250人
というように推定できます。
コンビニの店舗数の推定
最後に、年間利用回数を店舗数で割ることで店舗数を求めます。
店舗数=年間利用回数合計÷コンビニ1店舗あたりの年間利用者数
ここまでに取り出してきた数字を使って店舗数を推定します。
800,000万回÷91,250人/店舗=約90,000店
数字チェック
著者が調べてみた感じ、日本国内のコンビニの店舗数は約60,000店のようです。
推計値は悪くない方かと思いますが、1店舗当たり利用者数を少なく見積もりすぎているかもしれません。(都内のコンビニとかだと1時間当たり60人というのは確かに少なすぎる気がします・・・)
まとめ
今回は、日本全国のコンビニの店舗数を、需要と供給アプローチで推計してみました。
ほかにも、売上高ベースでの推計方法や、都市部/田舎で分けるアプローチなど、いろいろ考えられるかと思います。フェルミ推定の方法に明確な正解はないので、違うアプローチでも試してみると勉強になるかと思います!
実際のケース面接では、出てきた数字が大きく外れていないことも大事ですが、それ以上に思考の過程が見られます。数字が大きく外れていた場合、なぜそのようになってしまったのかを考え、それを伝えることも重要になるので、フィードバックも行う癖もつけていきましょう!
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