フェルミ推定練習問題「日本のトレーニングジムの数は?」【コンサルへの最短距離】

ケース例題
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お題

「日本のトレーニングジムの総数」
難易度: ★★☆☆☆(2/5)
制限時間: 10分

健康志向が高まる中、最近はいたるところでジムを見かけるようになりましたね笑
著者もジムを契約してはいるものの、最近なかなか行けていないです・・・そろそろ行かねば

今回は、フェルミ推定を用いて、日本のトレーニングジム(以下、ジム)の総数を推定していきましょう!

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ポイント

ジムの総数を推定するのに適した切り口を考えられるかがポイントです。
ジムの利用者は大半がサブスク型の顧客になるので、需要と供給アプローチでジムの総数を推定するのは難しそうです。

ジムを出店する側の視点に立ってみるといいかもしれませんね

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ヒント

  • ジムを選ぶときに重要視するポイントの一つは「近さ」ですよね!
  • ジムとジムの間の距離が離れていると、その中間地点あたりにいる人は取り込めなくなってしまうとも言えます。
  • ジムとジムの間の距離に仮定を置けば、ジムがどのくらいの面積ごとに出店されているか、推定できそうです!
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回答例

それでは、実際に推定してみましょう。

ジムは一定の距離以内に無いと契約しない、という人が多いと思われますので、ジムとジムの間の距離に仮説をおいて推定してみます。なお、移動手段の違いを鑑みて、都会と田舎に分けて推定していきます。

ジムとジムの間の距離の仮定

都会では徒歩が主な移動手段であり、田舎では車が主な移動手段であると仮定します。

いずれの場合にも、ジムに行くまでの時間的距離の閾値は変わらないものと思われます。
ここでは、どの世帯でも、ジムまでの時間的距離が10分以内となるようにジムが配置されていると仮定してみましょう。

人間の徒歩移動は平均時速6km程度、車は平均時速45km程度と仮定してみます。
ジムまでの時間的距離が10分の場合、ジムとジムの間の時間的距離はその2倍の20分となっているはずです。このことから、ジム間の距離は、都会と田舎それぞれで以下のように計算できます。

都会

ジム間の距離 = 時間的距離 20分 ÷ 徒歩の時速 6km = 約2km

簡単のため、国土を正方形に分割することを考えると、都会においてジムは2×2=4km2ごとに1店舗あると推定できます。

田舎

ジム間の距離 = 時間的距離 20分 ÷ 車の時速 45km = 約15km

こちらも簡単のため、国土を正方形に分割することを考えると、田舎においてジムは15×15=225km2ごとに1店舗あると推定できます。

日本の都会と田舎それぞれの面積

日本の国土面積は約380,000km2です。

このうち、都会と田舎の面積の比率は1:9と仮定してみます。

都会

都会の面積 = 日本の面積 380,000km2 × 10% = 38,000km2

田舎

田舎の面積 = 日本の面積 380,000km2 × 90% = 352,000km2

計算

ここまで来れば後は単純に割り算するだけですね!

都会

都会の面積 38,000km2 ÷ 4km2/店舗 = 9,500 店

田舎

田舎の面積 352,000km2 ÷ 225km2/店舗 = 約1,500 店

合計

9,500 + 1,500 = 11,000店

ということで、日本のトレーニングジムの総数は約11,000店という結果になりました。

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数字チェック

矢野経済のプレスリリース「フィットネス施設に関する調査を実施(2024年)」によると、2024年8月時点で全国のフィットネス施設数は12,543施設とのことです。

かなり良い数字になったかと思われます。

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まとめ

今回は、日本のジムの総数を、面積アプローチで推計してみました。

実際のケース面接では、出てきた数字が大きく外れていないことも大事ですが、それ以上に思考の過程が見られます。数字が大きく外れていた場合、なぜそのようになってしまったのかを考え、それを伝えることも重要になるので、フィードバックも行う癖もつけていきましょう!

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