お題
「日本のスニーカーの市場規模(年間)」
難易度: ★★★☆☆(3/5)
制限時間: 15分
普段使いで良く使用するスニーカー。一体日本ではどれくらい売れているのでしょうか・・・?
こういうのをちょっと考えてみるのって楽しいですよね笑
ということで今回は、フェルミ推定を用いて、日本のスニーカーの市場規模を推定していきましょう!
ポイント
スニーカーの市場規模を考えるには、一年間でどれくらいの人がスニーカーを買うのかを考える必要がありますね。
スニーカーは一度買えばそれを一生使う、というタイプのものでは無いことに気づくことがポイントです。どれくらいの頻度で買い替えるものでしょうか?
ヒント
- 日本の人口は約1億2,500万人
- スニーカーの単価は年代によって変わりそうですね
- 例えば、スニーカーを2年に1回買い替える人は、1年に0.5足のスニーカーを買っている、という風にとらえることができそうです!
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回答例
それでは、実際に推定してみましょう。今回は国内の年間のスニーカーの市場規模ですので、国内で年間にいくらスニーカーが買われているかを金額ベースで出す方向になります。
日本国内の人口の分解
日本の総人口は約1億2,500万人とします。これを世代別に分解して考えます。
- 小学生以下: 約8%
- 約1,000万人
- 中学生~高校生: 約4%
- 約500万人
- 大学生: 約2%
- 約250万人
- 社会人(20代~30代): 約20%
- 約2,500万人
- 社会人(40代~60代): 約25%
- 約3,125万人
- 高齢者(60代~): 約40%
- 約5,000万人
世代ごとのスニーカー所有数
次に、各世代別のスニーカーの所有数について、大体の数字をおいてみます。
- 小学生以下: 0.5足
- 中学生~高校生: 2足
- 大学生: 1.5足
- 社会人(20代~30代): 2足
- 社会人(40代~60代): 1.5足
- 高齢者(60代~): 1足
ここは結構大事な一方で感覚に頼るところにはなります。
自分の感覚としては、
- 小学生以下は持っている人ともっていない人が半々程度
- 中学生~高校生になってくると学校と家で使うのでそれぞれ1足持っている
- 大学生となると1足あれば十分と思う人もいるかと思うがそれでも2足以上持っている人もいるはずなので平均して1.5足程度
- 社会人になると若い人は余裕ができて大学生よりは増えて2足
- 社会人で年齢が上がっていくとスニーカーにこだわらなくなる+革靴などの利用率があがるのでさらに減る
みたいな感じで考えています。いつも言っていますが、正確な数字を出すこと以上に、このような思考の背景を説明できることが大事なので、数字を置くときにはその根拠を意識してみましょう!
スニーカーの単価
さて、今回のお題は市場規模なので、単価を考える必要があります。感覚としては
- 小学生以下:3,000円
- 中学生~高校生:10,000円
- 大学生:10,000円
- 社会人(20代~30代):15,000円
- 社会人(40代~60代):15,000円
- 高齢者(60代~):10,000円
といったところでしょうか。こちらも根拠としては
- 小学生以下は子供向けの商品となり、3,000円前後の価格帯
- 中学生~高校生、大学生はおしゃれに気を使い始め、大人向け商品になるので単価が上がり10,000円前後
- 社会人になると、金銭的に余裕が出てくるので、単価があがるが、高いもので30,000円、安いもので5,000円前後なので、肌感覚としては平均15,000円前後に落ち着きそう
- 高齢者の方はおしゃれよりも機能性を大事にするようになり、単価が少し下がって10,000円
くらいの思考です。
買い替え頻度
最後に出さないといけないのが買い替えの頻度です。ヒントにも書きましたが、スニーカーを2年で買い替える人は、年間0.5足のスニーカーを買っているような計算になります(ここの感覚がよくわからない、という方はマクロ的な視点で考えるのが良いかと思います。2年に1回買い替える人が100人いたら、平均すると50人は今年、残りの50人は来年スニーカーを買うという推定になりますよね?)。
買い替えの頻度も難しいですが、高校生までは成長期というのもあって1年に1回くらい買い替えそうですね。大人になってくるとよいものを買って長く使う、という思考が出てきて買い替え頻度は落ちそうですが、それでも2年に1回程度の買い替えが妥当な気がします。高齢者の方はものを大事にしそうなのでもう少し長めにみてもよいかもしれませんね。そんな感じで、以下のように設定してみます。
- ~高校生:1年に1回
- 大学生~社会人(60代):2年に1回
- 高齢者(60代~):4年に1回
計算
それでは数字が用意できたので、実際に計算してみましょう!
- 小学生以下: 1,000万人 × 3,000円 × 0.5足 × 1足/年 = 150億円
- 中学生~高校生: 500万人 × 10,000円 × 2足 × 1足/年 = 1,000億円
- 大学生: 250万人 × 10,000円 × 1.5足 × 0.5足/年 = 約190億円
- 社会人(20代~30代): 2,500万人 × 15,000円 × 2足 × 0.5足/年 = 3,750億円
- 社会人(40代~60代): 3,125万人 × 15,000円 × 1.5足 × 0.5足/年 = 約3,500億円
- 高齢者(60代~): 5,000万人 × 10,000円 × 1足 × 0.25足/年 = 1,250億円
なので、合計では
150億円 + 1,000億円 + 190億円 + 3,750億円 + 3,500億円 + 1,250億円 = 約9,800億円
という結果になりました。
数字チェック
著者が調べてみた感じ、日本国内のスニーカーの市場規模は5,000億円程度のようです。
桁は外してませんが、倍近い数字になってしまいました・・・
おそらく、スニーカーの所有数が大きすぎたのかと思います。スニーカーを持っていないという人たちの存在を考慮すると、若手社会人で1人2足持っているというのはやりすぎでしたね・・・
まとめ
今回は、スニーカーの市場規模を、フローアプローチで推計してみました。
ほかにも、売上高ベースでの推計方法など、いろいろ考えられるかと思います。フェルミ推定の方法に明確な正解はないので、違うアプローチでも試してみると勉強になるかと思います!
実際のケース面接では、出てきた数字が大きく外れていないことも大事ですが、それ以上に思考の過程が見られます。数字が大きく外れていた場合、なぜそのようになってしまったのかを考え、それを伝えることも重要になるので、フィードバックも行う癖もつけていきましょう!
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